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【美術館・博物館】「フェルメール《地質学者》とオランダ・フランドル絵画展」に行ってきた

 渋谷のbunkamraザ・ミュージアムで開催中の「フェルメール《地質学者》とオランダ・フランドル絵画展」を見てきました。たまたまネットを眺めていたら、フェルメールの「地質学者」という絵が東京初上陸ということでした。フェルメールというと「真珠の耳飾りの少女」しか知らないほど無知な私ですが、次はいつ見られるか分からないと思うと、見たくなるのが人情というもの・・・

 てっきりフェルメールの絵画展という認識でいましたが、シュテーデル美術館所蔵の絵画75点を、

・歴史画と寓意画
・肖像画
・風俗画と室内画
・静物画
・地誌と風景画

にカテゴリ分けされて展示してありました。フェルメールの絵画は、その一部でした。どれも17世紀、1600年代初めから後半にかけての絵画ばかりです。400年も前、日本で言えば江戸時代初期のものです。そんな時代の絵画の本物を間近に見ることが出来る。なかなか得がたい体験でした。満員御礼も頷ける、充実した展覧会だと思います。

メモしていた感想を箇条書きにすると、

・当時の絵画は、スナップでありポートレート
・静止画は、暗部の描画が凄い。静物を浮き上がらせるため、今回の静物画は全て、背景が黒色ベース
・既視感が有ると思ったら、アンリ・カルティエ=ブレッソンや木村伊兵衛の写真に通じるものがある

です。どの絵画も、一種独特な雰囲気を持っていました。オーラというか念というか、そんな感じのものです。いわゆる「本物」に触れる機会はそうそう無いと思うので、こういうチャンスは大事にしたいです。あれだけの物に接することが出来ると考えたら、今回の入場料は安いと思いました。

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 今回の入場券を早速、トラベラーズノートに貼ってみました。他のパンプレットも切り貼りしていこうと思います。
P1010551のコピー


 売店で売っていたシルエット・ピクチャーが、姉夫婦の飼う黒猫にそっくりだったので購入しました。黒猫一歳の誕生日がきたら、贈ろうかと思います。
P1010550のコピー


 今、西洋美術館で、レンブラント展をやっています。こちらも興味があり、見に行こうと思っていました。年代的には、レンブラント→フェルメールの順で見た方が良かったようです。むぅ。
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テーマ : 絵画・美術
ジャンル : 学問・文化・芸術

【美術館・博物館】写真美術館に行ってきました

 恵比寿ガーデンプレイスに隣接する、東京都写真美術館(http://syabi.com/)に行ってきました。一応、カメラ・写真好きの末席に居るものとして、今日が最終日の展示をどうしても見たかったのです。


・収蔵作品展 [かがやきの瞬間]-スナップショットの魅力
 アンリ・カルティエ=ブレッソン、木村伊兵衛などの有名どころを含め、総勢約20名、出品作品130点、および写真集9点の展示でした。そもそも、スナップとは何?という話もありますけど、いわゆる王道からこれも?と思うものまで幅広く展示されていて、スナップの懐の広さを感じました。個人的には、ポートレイトとか風景とか分類可能なもの以外の全てがスナップかな、と思っています。ベン図で言うところの、否定論理和みないなものかと。特に面白かったのは、本邦初公開の鷹野隆大「カスババ」でした。「カスババ」とは、カスのような場所「カスバ」の複数形で、日々の生活のなかで、普通に見たら何の変哲もない場所ばかりを写したものです。何かと理由を付けて、もったいぶって写真を撮ってしまう自分を諫められた気がしました。


・日本の新進作家展vol.9 [かがやきの瞬間]-ニュー・スナップショット
 こちらも各人各様の解釈するスナップが、205点並んでいました。技術や着想の凄いものもありましたが、個人的には、結城臣雄の「東京スナップの10年」が好きでした。作り込まれた作為ではなく、その場その瞬間を切り取る作為が好きなのです。


・映像をめぐる冒険vol.3 3Dヴィジョンズ –新たな表現を求めて–
 ステレオカメラで撮影された、19世紀中頃の立体写真をガッツリと見てきました。面白いです。本当に立体というか、奥行きのある映像が見られます。他にも赤青メガネがあり、つくば万博で見たっけと昔を思い出したり、最新の立体映像装置があったりと楽しめました。こちらは、2/13まで展示されています。


P1010433のコピー



 特にモノクロ写真を見ると感じるのですが、写真はゼラチンシルバープリントが好きです。ゼラチンシルバープリントを見てしまうと、インクジェットプリンタ出力は、パソコンで写真を見ているような感じがします。なんとなく平面的で、機械的な感じを受けます。
 それと、昔の写真は現代の写真に比べて、おおらかというか柔らかさがある気がしました。被写体や内容が古めかしいとかではなく、写真に込める思いの見せ方が「秘すれば花」的に感じられます。現代の写真はどれも、どうだ!これが私だ!否定できるならしてみろ!私が撮りたいものはこれなのだ、文句有るか!と声高に主張しているように思えてしまいます。誰のどの写真がという話ではなく、総論として現代の写真はどれも見ていて気疲れしてしまうなぁと感じたのでした。

テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

【美術館・博物館】平山郁夫と文化財保護

 アメ横界隈をフラフラしていたら、至る所に特別展「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」という文字が目に付きました。場所を確認すると、東京国立博物館とのこと。あぁ上野公園ね、と合点がいったところで、時間に余裕もあるので行ってみました。
P1010432のコピー


 実は、平山郁夫というと、有名な日本画家ぐらいにしか知らず、亡くなったことも文化財保護活動をしていたことも知りませんでした。多分、個展のような展示だろうと思って行ったら、とんでもない勘違いでした。中東、東南アジア、中国の仏像や壁画をメインに、平山郁夫画伯の画も楽しめるという、一粒で二度美味しい企画展でした。
 特に圧巻なのは、「大唐西域壁画」です。奈良の薬師寺に奉納されている「大唐西域壁画」を全て見ることが出来ます。更に、作成過程で作られたスケッチ、原寸大下書きも見ることが出来、あんなに大きな絵をどうやって描くのだろう?という疑問に、少しだけ解答が貰えました。手持ちの資金がショートしてしまい、図録を買えなかったのが悔やまれます。もう一度、行こうかしら。

■ 開催概要
 会 期 2011年1月18日(火)~3月6日(日)
 会 場 東京国立博物館 平成館 (上野公園)
 開館時間 9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
 休館日 月曜日
 観覧料金 一般1500円(1300円/1200円)、大学生1200円(1000円/900円)、
      高校生900円(700円/600円)、中学生以下無料
      *( )内は前売り/20名以上の団体料金


                  い…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが……
         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       『日本橋三越で、中屋万年筆 ナカザワオリジナル
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        「十角軸『朽葉溜』」を買ってしまった』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも何をされたのかわからなかった…
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \    催眠術だとか超スピードだとか
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...        イ  もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…


・・・・・

 銀座のレモン社でモンブランの中古#149でも見ようかな、と思って中央通りを下っていたんですよ。そこで、日本橋三越の万年筆売り場も、丸善などに負けず劣らずな品揃えなことを思い出したんです。で、久しぶりに万年筆売り場を眺めたら、『趣味の文具箱 Vol.15』で紹介されていた、神戸のナカザワ文具センターのオリジナル万年筆「十角『朽葉溜』」と瓜二つの万年筆がショーケースの中にあったんです。あのカラメルのような濃い茶色の漆塗りの中屋万年筆が3種類も!
 店頭にあったのは、十角軸シガーポータブルサイズ、十角軸ライターポータブルサイズ、ピッコロサイズでした。さらっと流すつもりでしたが、足が止まってしまいましたよ。『趣味の文具箱 Vol.15』をバックナンバーで見て以来、欲しいと思いながらも市場にも中屋のHPにもないモデルなんです。すかさず店員さんが、宜しかったら(試筆用万年筆で)試し書きをどうぞ。12月にペン先を調整したばかりですから、本来の書き味を確認することが出来ますよ、とも声を掛けて下さり・・・

 試し書きをして、やっぱりプラチナなら中軟ニブが好みだわ、と思っていると、話を中屋の万年筆に向けてくる。これ幸いと全種類を試させて貰いました。そしたら、一番気になっていた十角軸のポータブルサイズに、中軟ニブが付いていたんです! 気がついたら、コレ下さい、と言っていました。と・こ・ろ・が、

これは展示のみでお売りすることが出来ないんです

( ´゚д゚`)えーーー
値札だって有るじゃん

3月下旬に万年筆祭りがあるので、その目玉として出すものなので現品は売れない。まだHP上でも紹介されていない特別な塗りだけど、新規作成の注文なら納期2~3ヶ月でお受けできます、とのことでした。勿論、注文書を書いてしまいましたよ。話を聞いていると、何人か先客が居るようで、やはり皆さんレギュラー品とは違う塗りにやられてしまっているようでした。『朽葉溜』ではなく『白溜』と言うそうです。白いベースに生の漆を塗り重ねるのだそうです。「白溜」でネット上を検索すると、過去に2本だけ世に出たようです。

「いつかはクラウン」

このノリで、いつか中屋万年筆の碧溜か黒溜のポータブルサイズを1本欲しいな、と思って居ました。まさか、こんなに早く、しかもある意味特注のような1本を注文するとは思っても見ませんでした。おかげさま(?)で、3月頭の世界万年筆展は行かなくても良いかな、なんて思って居ます(笑)

テーマ : 雑記
ジャンル : 日記

プロフィール

後藤

Author:後藤
 モレスキンなどのステーショナリー、万年筆、革製品、帆布好き。その時々で思ったことを綴っていきます。

ツイッターは、@fountain_pという名前でやっています。

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